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岩井崎のようす |
地福寺からそのまま海側に車を走らせると、ほんのすぐそこに岩井崎という景勝地があります。独特の凸凹と入り組んだ地形に海水が入り込んで海水が噴き上がる、「潮吹岩」で有名な場所です。
潮吹岩の辺り一帯の岩肌は、非常に凹凸が激しく、素足では歩けない程、鋭利な形をしているため、古くから地獄の「剣の山」に例えられ地獄崎と呼ばれてきました。1727年仙台藩主伊達吉村公が領内御巡視の折、この地に立ち寄り、「地獄崎」の名称はその美観にふさわしくないと「祝崎」と名付けられました。その後、1854年伊達慶邦公御巡視の折、御歌に使われた文字「岩井崎」をとって今日に至っています。
ここは今でも美しい松林の先に雄大な太平洋が望める公園になっているのですが、2011年の大津波の以前とは少し異なる風景があります。
秀ノ山雷五郎
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秀ノ山雷五郎像。
津波に呑まれても残りました。 |
秀ノ山雷五郎(1808-1862)は気仙沼出身出身の大相撲力士で、天保の三傑と呼ばれたほどの横綱でした。彼の像は岩井崎の海沿いに立っていますが、2011年の大津波に呑まれてもその場に残りました。今も秀ノ山雷五郎の銅像の足元には大津波に抉られた跡が生々しく残っています。
龍の松
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立ち昇る龍のように見えます |
元々、岩井崎は松林が海岸線にまで続く美しい公園でしたが、2011年の大津波に呑まれその一部が流失してしまいました。海岸線にポツリと残った松の木が変形し、訪れる人を迎える龍になりました。夕方には龍の背後に夕陽が落ち、龍のシルエットがはっきりご覧いただけるようになります。是非ご覧になってみてください。
岩井崎塩作り体験
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入り口にはホヤぼーやが立っています |
10月31日にテレビでも取り上げられました。津波の犠牲になった塩作りの名人の遺志を受け継いで、気仙沼市階上観光協会の方々が塩作りを再開しています。こちらの建物では塩作りの体験も可能ですので、是非立ち寄って見てください。岩井崎の突端に向かって左、大きなホヤぼーやが立っている建物です。
是非、地福寺にお立ち寄りの際にはもう少しだけ先の岩井崎に足をお運びになって見てください。
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