8月14日〜、地福寺では写真家 清水顕氏による「苦難を味わわれた地蔵尊」写真展を開催いたします。
「苦難を味わわれた地蔵尊」写真展
1945年8月6日午前8時15分、アメリカのB29爆撃機により投下された一発の原子爆弾で、広島は一瞬にして灰燼と化しました。数千度の熱線で灼かれ、75年は草木も生えぬと言われましたが、あれから69年、広島は立派に蘇っています。一家全滅で無縁となったお墓や散乱した墓石はきれいに整えられ、今も誰かが花を手向け、また誰かが香をともしている風景があります。人々は砕け散った地蔵を寄せ集めて修復し、守り続けて来ました。写真展の詳細については、また地福寺のホームページでご紹介させていただきます。
しかし、守っていたついもりの被爆地蔵ですが、実はこの物言わぬ証言者達に、私たちはじっと見守られていたのではないかと思います。
また、2011年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震と大津波により、根こそぎ破壊され多くの尊い命が失われました。この地の地蔵尊も誠に痛ましい姿に変わり果てています。
苦しみや悲しみを全て受けとめて、町のそこかしこに黙って佇んでいるお地蔵さん。この、共に苦難を味わったお地蔵さんの導きで、ここにご縁を深めたいと思います。
合掌
撮影・制作 清水 顕
0 件のコメント:
コメントを投稿