気仙沼市波路上牧の地福寺(片山秀光住職)に、東京都墨田区の回向院から贈られた延命菩薩(ぼさつ)像が安置されている。
菩薩像は手彫りの像で高さ約50センチ。地福寺の本尊延命地蔵菩薩が、回向院の出開帳(11月8〜24日・回向院)に招かれた際、触れることができない地福寺の本尊に変わって、じかに触れて参拝できるようにと、製作された。
この時、菩薩像は2体製作され、1体は江戸時代に起こった明暦の大火での犠牲者鎮魂のために建てられた、回向院に置かれ、もう1体が地福寺に贈られた。
ともに天災の犠牲者を祈るものとして、東京と気仙沼で、鎮魂につながってほしいという意味が込められている。
地福寺では杉ノ沢でなくなった犠牲者が眠る一室に安置されている。回向院は浄土宗、地福寺は臨済宗と宗派を越えて縁を結んでおり、片山住職は「菩薩像は犠牲者の鎮魂や生きることの尊さを教えてくれるはず」と話した。(三陸新報 平成26年12月26日より引用)
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