お寺の来客対応や、住職の家族が居住する「庫裏」は、東日本大震災で被災し解体してしまいましたが、後継住職貴道和尚の入寺が決まってから、総代長さんのお声がけのもと、檀家皆様のご理解を得て、新築の話が進み、平成三十一年四月二十日に地鎮祭、六月六日には立柱式を行い、建築を請け負った千葉産業の綿密な施工で、令和元年十一月十日、宗教法人地福寺に引き渡され、建築工事が完成の運びとなりました。
先般、仮住いからの引っ越しをしながら、古い本堂の屋根工事、煤だらけの庫裏の新築、平成二十一年の本堂並花園会館建設、そして今回の庫裏新築、と何回も引っ越しをしたことを思い出しながら、時代時代の事情の中をおつとめして下さった檀家皆さまの「護寺護法」の思いに深く頭が下がりました。
お寺は日本に七万五千ヶ寺とも八万ヶ寺在るとも言われます。コンビニよりもお寺の方が多いのです。
その役割は葬式や法事をする所と思う方が多いと思うのですが、最も大事な処は、その奥の、お釈迦様の教えを頂く生き行く道筋の「心のより所」であるという事です。
地福寺には三百五十年の歴史があります。二十四代目を継ぐ副住貴道和尚は、静岡の臨済僧堂でみっちり修行をしてきた新進気鋭の和尚です。皆様のお心を頂き、当山の歴史を踏まえ、「みんなの集まる みんなのお寺」を指標に、これからを担ってくれると思います。
何れ庫裏の落慶式、結婚披露宴等々、お祝いの席を設ける予定でおります。
皆様には尚一層の「護寺護法」をよろしくお願い申し上げます。
地福寺 住職
片山秀光
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