地福寺(気仙沼)

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2014年3月20日木曜日

「立ち上がれ気仙沼!〜『月虹』公演に寄せて〜」片山秀光

コラム「立ち上がれ気仙沼!」3/14三陸新報より

立ち上がれ気仙沼!

〜月虹〜公演に寄せて

大震災からこの3月11日で3年が経過しました。
年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず(劉希夷)と古人は詠嘆しましたが、移ろい変化してやまない無常の理をあらためて感じます。
濃密な時間の経過と、いろんな方々との邂逅が生まれたのは私だけではないでしょう。
震災の風化がささやかれる中に変わらぬ絆を保ち、いまだ心寄せる方々が居ることを私たちは忘れてはならないと思うのです。
「月虹」(げっこう)と題した劇作家 八神静竜書き下ろしの舞台公演が3月21日に2回、22日の千秋楽と、気仙沼市民会館において開催されます。今回は有料の公演ですが、大掛かりな公演に手弁当で一肌脱いで出演してくださる方々、それを支援する企業、団体は「立ち上がれ気仙沼!」と、熱い応援を私たちにしてくださるのです。
気仙沼市が誇る舞踊家、花柳寿々菊社中による日舞で幕を開け、舞台音楽担当はバイソン片山が率いる21名のフルバンド。ベテラン俳優名高達男、歌手で女優の庄野真代の俳優方が、映画監督高瀬将嗣渾身の演出で、気仙沼市民会館ステージに新撰組池田屋襲撃の池田屋がそっくりに組まれ、クライマックスに繰り広げられる7分27秒の大殺陣は必見ものだそうです。
千秋楽には特別出演のさとう宗幸と秋元順子、真梨邑ケイ、水越けいこ、吉野りこ、等々が出演し、気仙沼出身、生島ヒロシの総合司会で繰り広げられる舞台とコンサートのコラボレーションは、いまだかつてなかったことだそうです。
三年目の供養を仏教では大祥忌といい、新しい兆しという意味です。私たちは新しい一歩を進めていかねばなりません。移ろいゆく無常の中に生かされている私たち、無常だからこそ変化し、進歩していけるのです。
「今日彼岸 菩提(ぼだい)の種を 蒔く日かな」
時あたかも春彼岸、菩提の種とは人のために尽くす心の種まきです。誰もが頂いている心の種を「月虹」のキャストは舞台から私たちに蒔くのです。
それは移ろいゆく中にあって変わらぬ幸せの花なのです。
※3/14、三陸新報より引用、一部加筆

舞台「月虹」のチケットについては、気仙沼市民会館にお問合せ下さい。

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