地福寺(気仙沼)

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2018年1月14日日曜日

法縁は血よりも濃し(地福寺 花園会だより 新年号より)

法縁は血よりも濃し

住職 片山秀光

地福寺の後継者について、皆様には色々ご心配をおかけしておりましたが、ご縁があって、十月十日に管長名で本山より認定証が届き、二十三世東峰秀光の後継ぎとして白石市出身の東山貴道師を迎えることが決定いたしました。お寺では入寺式を執り行い、早めにお披露目をしなければと考えております。

 お寺の住職は宗教法人の代表を務め、寺院を運営する経営者でもあります。

 通常的に跡継ぎは血縁の者(子供)となる形が多いのですが、そうでない場合はお釈迦さまの教えを学び、その宗旨の道場で修行した人との法縁で結ばれます。それは門派宗派に記載され、その寺の歴史を積み重ねる宗派図となるのです。

 地福寺は臨済宗妙心寺派の東海派下獨秀門派瑞巌寺通玄門派といういかめしい流れに属しております。

 大本山妙心寺開山慧玄禅師の法はやがて幡桃院、一宙東黙禅師、そして松島瑞巌寺雲居希庸禅師ー瑞巌寺百世洞水東初禅師ー瑞巌寺百三世通玄法達禅師、善応寺開山と流れ、この頃に地福寺開山大夢未覚禅師の名前が宗派図に見えます。

 やがて古川安国寺第七世貫宗恒一禅師から陽山機関禅師ー俊英玄哲禅師ー地福寺十九世東興恵舟禅師ー浄勝寺に転住した純舟東魯禅師、そのあとの豊山文隆禅師、そして大島から長命寺出身の東峰秀雄禅師ーその長男の二十三世東峰秀光禅師ーその門下を受け継ぐのが二十四世東山貴道禅師であります。

 地福寺が血縁で繋いだ歴史は一度だけであります。引き継ぐものは代々の先代和尚から譲り受けてきた本尊様とその教えとその仲間(檀信徒)であります。その軸となるものが「法」です。

 「法縁は血よりも濃し」と言われる所以であります。その法縁を大切にして、新しい地福寺の歴史を培っていただきたいと願うものであります。


※ 地福寺 花園会だより 平成30年/正月号は地福寺でお配りしております(無くなり次第終了とさせていただきます)。ご希望の方は、お立ち寄りの際にどうぞお持ちください。

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