この方は、太平洋戦争中、ソロモン諸島のガダルカナル島にてお父様を亡くされています。ご本人はお父様の顔を覚えていないながらも、ガダルカナル島に供養のため訪れ、祈念のために現地の石をひとつだけ持ち帰り、地福寺にお祀りしていました。
ご存知のように、東日本大震災で地福寺は多大なる損害を蒙りましたが、奇跡的にこの祈念石は流出することなく本堂で見つかった、ということがありました。
達磨(ダルマ)大師は、南印度香至国の第三王子で、般若多羅について禅の修行をし、後に中国に仏法、禅の教えを伝えた人です。それゆえに、「初祖菩提達磨円覚大師(しょそぼだいだるまえんかくだいし)」と呼び、禅宗の初祖として祀られております。
達磨大師に対しては、数多くの逸話があります。例えば、
- 中国の梁(りょう)の武帝との問答。
- 嵩山(すうざん)の少林寺にて面壁九年の座禅。
- 二祖慧可(にそえか)の求道心による断臂(だんぴ)と伝法。
- 葦の葉に乗って揚子江を渡って中国に入る。
- 亡き後、片方の草鞋を手に持って印度に帰る。
などなどです。
達磨大師が寂した十月五日を禅宗のお寺では「達磨忌(だるまき)」としてその徳に深く感謝しております。
達磨は「不撓不屈」の象徴です。
地福寺におまいりの際には、ぜひこの達磨像をご覧ください。
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