地福寺(気仙沼)

地福寺(気仙沼)
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2015年1月20日火曜日

達磨像をご寄贈いただきました

気仙沼市 新町の小野寺様より、ブロンズ製の達磨像をご寄贈いただきました。

この方は、太平洋戦争中、ソロモン諸島のガダルカナル島にてお父様を亡くされています。ご本人はお父様の顔を覚えていないながらも、ガダルカナル島に供養のため訪れ、祈念のために現地の石をひとつだけ持ち帰り、地福寺にお祀りしていました。

ご存知のように、東日本大震災で地福寺は多大なる損害を蒙りましたが、奇跡的にこの祈念石は流出することなく本堂で見つかった、ということがありました。

達磨(ダルマ)大師は、南印度香至国の第三王子で、般若多羅について禅の修行をし、後に中国に仏法、禅の教えを伝えた人です。それゆえに、「初祖菩提達磨円覚大師(しょそぼだいだるまえんかくだいし)」と呼び、禅宗の初祖として祀られております。

達磨大師に対しては、数多くの逸話があります。例えば、

  • 中国の梁(りょう)の武帝との問答。
  • 嵩山(すうざん)の少林寺にて面壁九年の座禅。
  • 二祖慧可(にそえか)の求道心による断臂(だんぴ)と伝法。
  • 葦の葉に乗って揚子江を渡って中国に入る。
  • 亡き後、片方の草鞋を手に持って印度に帰る。

などなどです。

達磨大師が寂した十月五日を禅宗のお寺では「達磨忌(だるまき)」としてその徳に深く感謝しております。

達磨は「不撓不屈」の象徴です。

地福寺におまいりの際には、ぜひこの達磨像をご覧ください。

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